11月19日より、アサヒ薬局では、はーとあーと倶楽部の原画展を行います。
はーとあーと倶楽部は、金立特別支援学校の在校生、卒園生のお母さまたちを中心としたアートグループです。
肢が動かなかったり、手術を繰り返したり、、。
様々な障害を抱えながらも、楽しみながら、笑いながら生きる、はーとあーと倶楽部のメンバーのパワーはすごいものです。
創作の場は、本当にわくわくとしたエネルギーに満ちています。
それぞれの障害にあわせ工夫をして作られた道具を使って描かれた絵画たち。
その一つ、一つに、一人一人の、物語があります。
例えば、この絵、不自由な体ながら、スタンプをぎゅっと押し付けて、垂れてゆく絵具で作られた絵。
そして、冒頭の絵は、溝口さんという心優しき青年によって描かれたものです。
普通に走り回っていた少年だった溝口さんを襲った突然の痙攣。
強い痙攣薬を飲まなければ、立て続けに痙攣が起きてしまう障害の中、きつい体調と相談しながら、
作業所でヤギの世話をする溝口さん。
動物が大好き。
仙台の動物園まで見に行った大きな大きなゴリラの瞳は、
溝口さんの性格そのままに、澄んだ瞳をしています。
動物園の檻だった背景は、檻は嫌だろうなという優しい溝口さんによって、鮮やかな緑に代わっています。
そう、人間も動物も檻は嫌だよね。
自由がいいよね。閉鎖病棟や、檻の中にいる人も見ながら育った私は、
自ら家族を閉じ込めたこともある私は、深く頷く。
現実には、そうやって生きている人も沢山いる。
子どもを病院にいれざるえないお母さんや
親を病院にいれざるえない子どもや、
生涯を病院の中で過ごす人も沢山いる。
あんな想いはもうたくさんだ。
だから、そのためにどうしたらいいんだろう。
障害を受容する社会ってどんな形なんだろう。
はーとあーと倶楽部は、
明るい形で、光溢れる場所で、色鮮やかに私が見たかった世界を見せてくれる。
一人一人を尊重する、大事にする。一緒に笑う。
そして広がる。
その力で。
言葉を話すことができずに、もどかしさを体いっぱいにため、泣きながら創作していた少女もいる。
一人一人の姿が目に浮かぶから、それぞれの歩んできた道を聞いたから、この絵たちの特別さがしみじみ胸に沁みる。
11月19日から、24日まで、この絵たちが並びます。
ぜひ足を運んで、明るいパワーに触れてください。
また、来年度のカレンダーとポストカードも販売します。
誰かに元気をあげたいとき、どうぞこのポストカードを送ってみてください。
ポストカードは常時販売いたします。