二十歳の青年、一重直人さんによるピアノコンサートを行います。
涼やかで優しい直人さんは、鍵盤に手を置いた瞬間、その場で曲を作られます。
海で波に洗われるような柔らかなひとときです。
動いてしまうお子さまも一般の方も大歓迎!
音楽会の前には、自閉スペクトラムの親子のカウンセリングを行っている小川歩さんをお招きし、
障害のあるお子さまの保護者さまのお喋り会も行います。
茶話会中、子どもたちは、直人さんも交え別室で、ピアノや工作で遊びます。
日ごろ頑張っているお母さま方に、少しだけ自分を癒す時間を作れたらと思います。
日時/2月11日祝日(月)
茶話会2時30分~3時20分 音楽会3時30分から
場所/アサヒ薬局 佐賀市金立大字金立2212-27
対象/ 茶話会 ADHD・発達障害など自閉スペクトラムのお子さまの保護者
音楽会 誰でも!(障害のある人もない人もみんなで楽しみましょう!)
入れる人数に限りがあるから、一応参加の方はご連絡下さい。
託児ありです。
参加費/1家族500円
問/ ☎ 09058860900 Mail/mugitouta@yahoo.ne.jp アサヒ薬局 片岡
ちょっとだけ直人さんについて
直人さんのピアノを聞いたのは、彼がまだ十代のとき、カフェブラッサンスの読書会でした。
直人さんは、入った東京の音楽学校で、売れる音楽ばかりを作らされ、
音楽が生まれなくなり、自転車に乗って、旅に出られているその旅の途中だったのです。
北海道から九州まで、日本中を旅し、その地に住む人々の日常に触れてゆきます。
佐賀に来た時、直人さんは、三瀬の山の中、旅をする木のご夫婦の元で、
畑を耕したり、鳥を育てたり、自然の中での鮮やかな生活を過ごされました。
温かな人々との触れ合いの中で、直人さんは再び音楽を取り戻してゆきます。
そして、アラスカへ一人旅をする本を扱った読書会の場で、直人さんはピアノを弾かれました。
そこで出会った人々のこと、旅のこと、様々な想いを即興で作曲するという形で、生み出されてゆく音楽に、私たちは言葉をなくし、しばし海の中を漂うように、直人さんの音楽に漂いました。
透明で、清冽で、しかしその奥に燃えるような音楽への情熱がある、直人さんの音楽。
ああ、本物だ、、、。
本物だからこそ、偽りの音楽ができなくて、自分の中の音楽を大切にしたくて、、旅に出たんだな、と胸が震えました。
そのとき、いつか、アサヒ薬局の、日々悩んだり、頑張っているお母さんたちや、
一生懸命障害と向き合っている子どもたちに、この音楽を聞かせることができたらなあと思っていました。
そして、その直人さんが再び佐賀にいらっしゃり、アサヒ薬局でピアノを弾いてくださることになりました。
どうぞ、闘病中の方も、元気な親子も、障害があって騒ぐ子どもも、お母さんも、地域の方も、みんなみんなで、一緒に直人さんの音楽が生み出される瞬間に立ち会いましょう。
佐賀のこの地で、産まれる音楽はどんなものなのか、私もとっても楽しみです。